2011-05-15

Venkat Subramaniam and Andy Hunt / アジャイルプラクティス

Venkat Subramaniam と Andy Hunt による「アジャイルプラクティス」を読みました。翻訳には角谷氏が入っています。アジャイル厨としては読んでおなねばならないでしょう。

まずは、一日という単位で考えてみよう。できることなら、日々の仕事はそれなりに見通しの立った状態で終わりを迎えたい。大きな懸案事項を積み残して、もやもやした気持ちを抱えたままでは終えたくないものだ。 (p.41)

未来予想は相変わらず下手っぴなので、こういうところからスタートだなぁと思います。予想外の割り込みがあったりして、うまくいかないんだけど、練習して少しずつ、確度と精度をあげていかないと、と思います。1日の予想ができなければ、1週間、1ヶ月の予想はできない。

小さな問題には小さなうちに対処しよう。未知の課題は深入りする前によく調べよう。過ちに気づいたらすぐに、素直にそれを認めよう。 (p.4)

ここがよく分かりません。気づいたら対処するべきだけど、最初のころには小さな未知の問題がたくさんある。それらを潰してからだと、ひとつめのイテレーションが始まらない。難しいものです。

「オーケー。で、私か力になれ ることはある?」そう、彼らはくよくよ考える代わりに、努力をその問題の解決に向ける。なぜそうするのかは明らかだ。成果をあげることこそが重要だからだ。 (p.13)

「うへぇ」って思うことってあるけれど、うへぇって思っても解決しない、のと同じだ。解決するしかない。解決に関与しない思考や行動は無駄でしかない。んだけどね、まあ、つい、びびってしまって、自分の感情や驚きを優先的に外に出して(「うお!」とつぶやいてしまうなど)しまいます。気をつけたいものです。


2011-05-06

台北に行ってきました

台湾の台北に、数日行ってきました。現実からの逃避が目的だったので、食べて歩いて寝てました。台湾を選んだ理由も、近くて比較的親日的であるという(噂がある)程度の理由です。台湾のことは HTC とか Acer とか Giant とかのメーカーがある、天気予報がすごいことになっている、程度のことしか知りません。

ところで、島田紳助が「大阪はアジアや」みたいなことを、どこかで言っていたと思いますが、まあ、そんなところですよ大阪は。特に、通天閣界隈とか。前回行ったとき、地下鉄駅から地上が上がったところで、アヒルが歩いていました。

で、台湾の地下鉄(丸の内線のような、地下と地上を走る路線)の駅で、ふと頭上の案内板を見ると...



新世界! 上がってみてもアヒルはいませんでした。

新しく鉄道を敷いている国の多くがそうであるように、この路線も RFID を使った改札です。つまり、SUICA、PASMO、toica、ICOCA、PiTaPa みたいなの。そんなの持っていないので、切符を買うわけですが、これが紙ではなくて、プラスチックのコインの中に RFID が埋め込んであるトークンです。



近未来!

技術的にはそんなに難しくないはずです。定期区間/期間を記載できる SUICA 定期や、自動的にクレジットカードからチャージする View SUICA のほうが、すごそうです。

でも RFID トークン便利な気がするんですよねぇ。再利用するからゴミもほとんど出ないし、輸送もほとんどしなくていいし、メカも少ないから故障も電力消費も少ないでしょうし。接触感染の伝染病とか流行るとやばい気がしますが、つり革とかエスカレータのベルトでも同じですしね。

民主化にともなって、経済発展が加速したのは、李登輝が総統になってからでしょうから(間違ってたらごめんなさい)、大した時間は経っていないはずなんですよねぇ。すごいなぁ、スマホ率も高くて使いこなしてるしなぁ、都市部ではとくに不便なこともないしなぁ、技術自体よりもそれを生活にデプロイするのが上手なのかなぁ、などと若干悶々としながら帰国。

で、羽田空港でバスのチケット窓口で見た光景です。2人分のチケットを買った人に対して、880円のお釣りがありました。そのとき窓口の人は「頼まれもしないのに、わざわざ」100円玉と10円玉を、それぞれ8枚ずつ出したのです。おつりを割り勘できるように、です。

細かい心遣いですね。すばらしいですね。やっぱり日本ですね。

と言いたいのですが、これって、なんか余計なお世話だし、コストであるなぁとも思いました。いや、便利ですよ。割り勘大事ですよ。でも、ただの妄想ですけど、こういう細かいことって、つり銭以外にいっぱいあるんじゃないですかね。それがコスト高の要因になり、それが利益率の低さにつながり、GDB の低さになるんじゃないのかなぁ、と。えらく大きな話に持っていってますけど。

個人的には、エンジニアリングというのは、価値創造や価値伝搬の効率を上げるための手段だと考えているんですね。で、なんというか、こう、効率を上げることにもっと自分の時間を使いたいなぁと思いました。なんか、アホな子どもが教師や親に褒められたいがために書いた文章みたいな展開になっていしまいました。が、思ってしまったんだからしょうがない。

あ、そうそう、台北ではおいしいビールにありつけませんでした。きっと、どっかにあるに違いないので、また行ってみたいです。

2011-04-30

森博嗣 / キラレ×キラレ

森博嗣の X シリーズ 2 作目「キラレ×キラレ CUTTHROAT」を読みました。以下ネタバレ。

普通は年齢を重ねるほど、それだけの過去を持っているわけだから、つい自分の経験を語るようになるものだが、彼らにはそれがない。 p.56

情況によるけれど、聞かれもしないことは言わないほうがいいんだよなぁ。などと、ブログを書きながら思います。

ところで、ここでいう彼らというのは、「椙田泰男」と「小川令子の前職での上司」のふたりのこと。この作品では、物語の進行と直接関連の無さそうな内容で、元上司を回想する場面が何度かあります。小川と、その元上司が誰なのか気になります。

小川は、西之園萌絵よりも年上で、椙田泰男よりも年下です。30代後半〜40代くらい。ちなみに元上司の性別は具体的に書かれていないので、女性であるかも知れません。

さてさて、トリックとかは大したことないです。物理的に難しいわけではない。ただ犯人が誰か、と考えたときに、どのように被害者を選んだのか、を考える必要でした。物語もその線で進んでいきます。そして森博嗣の最近の作品にありがちな、周りからみると非合理的な動機なわけですが、自分の中では合理的な動機です。

自分が知りたいことと、自分に求められていることを混同しないように p.230

これも油断すると、つい混同してしまいます。やるべきことと、やりたいことが、できるだけ同じあるいは邪魔にならないようなポジションを取れるようにはしているけれど、それでもまあ、そうもいかないことが多々あります。私がどう思ったか、何をしたか、なんてことは、私の外部からみた時にはなんの価値もない。外部に何を提供したか、で決まることを忘れないようにしなければ、と思います。当たり前なのことなのですが、つい忘れるのですよ。