2010-03-03

東京マラソンに出てきました

東京マラソンを完走しました。15年ぶりくらいのマラソンで、しかも、さんざんなタイムでした。


いろんなひとに「すごい」とか「根性ある」とか言われますが、少なくとも私にとって、マラソンは純粋にエンターテイメントですし、マラソンは我慢大会というようりもフィジカルな体験です。


前提として、私の走力は、10km のレースで 55分くらいのものです。これはたぶん週に1回くらい、数キロのジョギングをしていれば出せるタイムです。レースだと後ろから数えたほうが早いです。


この位の走力だと、ペース配分、膝の痛み、補給に気をつければ、東京マラソン6時間くらいでフィニッシュできるんじゃないでしょうか。


まず、ペース配分。息切れするようなペースで走ってはいけません。後半で脚の筋肉が疲れてしまって、走れなくなるからです。ウォームアップなしで、スタートはちんたら歩いて、早歩きを経て、ゆっくり駆け足くらいのペースでちょうどいいです。



膝の痛み。筋肉よりも、私の場合は、膝の(おそらくは)腱が痛くなるほうが問題です。腱はが痛いと、ほぐすことも、だましだまし走ることもできなくなります。痛くなったら躊躇わずに歩きました。それから、5km 走ったら、必ず 100m 歩くみたいな感じで。40km も走るとなると、ちょっとした痛みが効いてくるのです。半分から痛くなったとしても、20km も痛い思いをしないといけません。なので、痛くならないように、フォームに気をつける、歩く、を心がけるわけです。


最後に、補給。エンデュランス競技はどれもそうなのですが、遅い方が大変です。練習している人なら、ほとんど息切れしないペースだと4時間くらいでしょう。ですが私は6時間ですから、似たような負荷で 50 % も長い時間運動を続けます。9時スタートで、15時ゴールですから、おやつの時間まで運動続けるわけですよ。何もしないと、当然、エネルギー切れになってしまいます。東京マラソンでは後半まで補給食がでないのですが、それだとたぶん遅いんですね。なので、パワーバージェルなどを携帯して、最初から 5km ごとに補給しました。それでも足りないくらいでした。おそいと人形焼きとかの補給食がなくなっているんです。というわけで、かなりな勢いで沿道の方からチョコレートもらいました。


東京マラソンはギャラリーが多くて楽しいです。それはそれで勇気づけられますが、おそらくは、ポテンシャルぎりぎりまで実力がでるという効果しかないんですよね。ギャラリーがいるからポテンシャルを超えるのではなくて、ギャラリーがいないからポテンシャルまで実力が出ない、というのが真実に近そうです。


それよりもギャラリーにもらうチョコレートですよ。ほんとのところ、大会が提供する以外のサポート受けるのは失格なのかも知れません。


とまあ、そんなわけで、なんとか完走しました。6時間ちかくかかりました。そして、体力を消耗する体験ですが、同時にこれは私にとっては、やっぱり純粋にエンターテイメントです。あーたのしかった。来年も出たいなぁ。