2014-11-22

えっ 私の知識少なすぎ!?

えっ 私の知識少なすぎ!?


最近、自分が持っているデータ量、情報量、知識量が少ないせいで、困ることが多くなってきた。以前から困ってたんだろうけど、気づかなかっただけかも知れない。とりあえず情報量と呼ぶ。データとはとか、知識はとか、そういうレベルの高い話ではない。

アンテナを張っていないのが直接的な原因なのだけえど、単純に情報を集め始めると、その処理に時間がかかって、アウトプットできなくなるのが目に見えている。今の状態で、単純にあふれているのだ。

たとえば RSS フィードを通勤中に消化している。このとき、気分によって(たいてい悪い)英語の記事を飛ばす。あるいは、ちょっとだけ読んで、Evernote の後で読むノートブックにクリップする。帰りにはそれを読んでいく。けど、疲れているので英語は飛ばす。音声プレゼンも飛ばす。詳しくないジャンルの文章も飛ばす。そうやって、たまりにたまった不案内なジャンルの記事がたまる。1ヶ月くらいたって「だめだ、とても読めない。Archive フォルダに移そう」となる。

体力ないやつが、急に走り始めるとこける


なぜこうなるかというと、
  1. 自分にとって新しいことをやっているため、新ジャンルでの情報の処理に時間がかかっている
  2. 自分は同じ所にいるが、ものすごい勢いで情報の流量が増えている
  3. 自分がものすごい勢いで衰えている

1 なら前向きだけど、3ならなかなかつらい。おそらくは、程度の差こそあれ1〜3すべてが起こっている。

いずれにしても、自分を中心に考えた場合には、自分の処理能力が情報流量に追いついていない、というだけのことだ。選別する能力も含めて。

まずはウォーキングから


うっかり根性だけで対応したくなるけど、それはかなり筋が悪い。なんせ衰えているのだ。「最近、走るのが遅くなったなぁ。よし長時間はしろう」とか無理なので。体力がなくなってるんだから。

体系だった知識を仕入れる時間(つまり勉強する時間)と、流して情報を仕入れる時間を意識的に持ってみよう。

  • Feedly のRSS を選別する。
  • 座ってゆっくり読む/考える/手を動かす時間を作る。



自分が不案内なことを意図的に取り入れるとか、配分とか、そういう難しいことは、もっと先に考えようそうしよう。

2014-11-09

人生の8割は show

最近、仕事に行くのが苦痛で、ぐずぐずベッドから出ないとか、そんなことばっかりやってる。どうせ出社しないといけないのに、だ。

RunKeeper のブログに「What I wish I knew about motivation when I started running」という記事があった。

As Woody Allen famously said, “80 percent of success is showing up.” And this rings true for running, too.

ジョギングの大事なことは、とにかくまずジョギングすること。距離よりも何よりも。というのは、よく言われる。

ウッディ・アレンの、この引用をよく見かけるけど、本当のところはどうなのだと調べてみた。本人が言及しているインタビュー記事「Woody Allen Interview」が見つかった。

I made the statement years ago which is often quoted that 80 percent of life is showing up. People used to always say to me that they wanted to write a play, they wanted to write a movie, they wanted to write a novel, and the couple of people that did it were 80 percent of the way to having something happen. All the other people struck out without ever getting that pack. 
(人生の80%は show up することにある、って引用されてるんだけど、何年も前にそう言った。演劇を書きたい、映画の脚本を書きたい、小説を書きたいって言う人がたくさんいた。その中の数人だけが書きあげ、何かが起こすまでの80%を進んだことになる。他の人達は、一塁に出る前に三振してる。

これって、プログラミングでも同じだ。「プログラミングできるようになりたいんです」「ほうほう、おじさんに見せてみなさい」「 いえまだ書いてません」

show up は姿をあらわすとか、居るべき場所に出向く、みたいな意味なのだろうけれど、何か書いたり作ったりする場合は、ジョギングより show up のステップが大きい。expose (見えるように外に出す/アウトプットする)に近い。

村上春樹が、1日のうち何時から何時までは小説を書く時間を決めて、その時間は執筆しかしない、筆が進まなくても他のことをしない、みたいなこと書いてたような気がする。違う作家かもしれない。

そんなわけで、まず小さなステップでもいいからやろう、みたいなことを書こうとしたわけだ。だが「とりあえず10分やるのがいい 」ってエントリを過去に書いていて、いつの間にかやらなくなっててびびる。

2014-11-01

締め切りを延ばしたとき起こること

「締め切りを延ばすと、こういうことが起こってるのだ」という記事を見つけた。
最初に言っておくが、私は締め切りを延ばしたがる。締め切りを延ばすためなら、どんな努力も厭わないくらい延ばしたがる。世界トップクラスの先延ばし屋たる私に、何が起こっているのかが分かるのなら、と読んだわけだ。治せるものなら、治してみよ。

  1. 心理的に、ゴールまでの距離とモチベーションは反比例する。したがって締め切りを延ばすと、やる気がなくなるのである。だめじゃん。
  2. プレッシャーがあるほうが成果が出る、というのは欺瞞だ。私はプレッシャーがだるいので、そうは思ってない。この記事ではプレッシャーがあると成果が出るんじゃなくて、プレッシャーがないとやらないってだけだろと、ぶった切っている。
  3. 直感による見積というのはアテにならない。楽観的なシナリオに頼ったり、途中の細かい作業を見落としたり。しょっちゅうだ。

モチベーションとプレッシャーをコントールし、見積もりの精度を上げることで、物事を成し遂げられる(確率が高くなる)ということだ。

この記事には、解決策まで書かれている。まず、中間目標を設定することで、適切なモチベーションとプレッシャーを確保する。ただし、中間目標の締め切りにはちゃんと意味付けが必要だ。延ばしても大丈夫な締め切りなんてものは、この文脈での締め切りの意味をなさない。

それから、過去の似たような仕事にどれだけ時間がかかったか、うまくいかないシナリオ、中間ステップを考慮して計画することで、見積の精度を上げる。

文章だけ読んでるとあたりまえのことだけれど、知っていることと実行することは全く別である、ということを思い知らされる。というわけで、まずは冷蔵庫の前まで移動し、次にビールを飲むことにする。過去の経験から、その後のことは予測不可能なので、あえて計画しない。