Doing リストというのが、生産性の向上に威力を発揮しそうな気がします。集中を強制するから。最初に Doing リストというコンセプトを知ったのは、おそらく「ゆっくりと動きながら高速でこなす、一流の研究者の Doing リスト」だと思います。
黄色いノートパッドはそんな彼を脱線させないための「いま、何をしているか」のリストなのだということが見て取れました。実際、彼はリストに書かれている以外のことは、いっさい実行していません。
他にも、フランクリン・プランナーのタスクでも「やっている最中」という意味で、TODO リストの□の中に、・をつけるというプラクティスがありました。なので、紙ベースでやるときなんかは、・をよく使っています。
これを Things でやってみるわけです。作業中のプロジェクトには「doing」タグを付けるようにしました。こうしておくと、doing タグを選択したらいつでも、作業中のプロジェクトに戻ってこられるわけです。
途中で他のことを思いついたらどうするか。
見つからずにいったんあきらめたファイルを「あ、あそこだったかも」と思い出した場合でも、そのコマンドを打ち込むのではなく、リストにそれが加わってゆくのです。
Things では受信箱にタスクを追加するためのキーボードショートカットがあります。これを使えば、doing プロジェクトから離れることなく、思いついた作業を使い出来ます。紙でもいいけどね。
ともかく doing タグがあると「えーっと次はなにするんだったっけ?」って考えなくていいです。doing のプロジェクトがなくなったら考えますが、それは「今日」のプロジェクトからピックアップするだけなのです。どれをピックアップするかは、それはそれで重要です。それはまた別の機会に(たんにルールが決まっていないだけ)。