アドレナリンジャンキー感想文の続きです。
14 フェイスタイム
何かを言ったとき、普段顔を合わせているかどうかによって、把握できることが違うであろう、というのが根本的な考え方です。講義の暗黙知の共有だと思います。「やべぇ」の一言が、どのくらいのやばさを意味しているのか、みたいな。
サイト間の作業の調整を担当する人は、最も頻繁に会う必要がある。そのような人は、通常、プログラムマネジャー、プロジェクトマネジャー、リリースマネジャーといった肩書きをもつ。リリースサイクルごとに何度か会う必要がある。 (p.44)
忙しくなるとおろそかにしがちというか、むしろ作業時間確保のために避けようとしてしまうけど、そういう状況でこそコミュニケーションを取らねば。
16 ダッシュボード
プロジェクトの日々の状態を可視化したものが、ダッシュボードです。有効なダッシュボードに以下のような、意思決定を容易にするような特徴がある、と書かれています。(p.50)
1. ダッシュボードを使ってもデータを圧倒されない。
2. ダッシュボードを抜粋・編集できる。
3. 情報を示すだけでなく判断をうながす。
4. 現状を反映するだけでなく未来を予測する。
5. 長期的なトレンドを示す。
6. チームが主観的な評価を報告しなければならいときに、比較をするための枠組みがある。
1と 2 はある程度できてるけど、3以降ができていません。まず3からやっていこうと思います。簡単でいいですし、ツールに凝る必要もないわけですから。
17 永遠の議論
永遠の議論は、議論が収束なく続くというアンチパターンです。
決定に従うことと決定に賛成することは別のことだと認めているのだ。人びとに賛成しろと命じるのは意味のないことだ。異なる意見を持っている場合、誰かが命令したからといって、意見が変わるわけではない。決定に従うということは、決められた行動をとり、賛成しようとしまいと、決定に逆らうことに余計なエネルギーを使わないということだ。 (p.54)
賛成ではないが決定されたらコミットする、というのは、いつからか私の習慣になっています。いつからだったのかなぁ、not agree but commit みたいな言い回しを見てからのような気がする。昔の上司に「嫌そうな顔を隠しきれていないけれど、決定事項はやる(しくじることはあるけど、決定から外れようとはしない)ところ」を明示的に評価されて、そうじゃない人がいるんだ、と気づいた。
永遠の議論が起きるのは、人びとが、賛成のときだけ決定に従えばいいと考えているためだ。ひとたび決定が下ったらそれに従い、受け入れるという倫理を確立するのは、マネジャーの責務である。 (p.55)
マネジャー責任重大ですね。そして、これ私にはかなり大きな挑戦です。人にものを頼むのも躊躇するのに、どうやって倫理の確立みたいな強い要求をすればよいんだろう。