2011-03-05

ジェイソン・フリードら「小さなチーム、大きな仕事 37シグナルズ成功の法則」

ずいぶん前に同僚が読んでいた、ジェイソン・フリードら「小さなチーム、大きな仕事 37シグナルズ成功の法則」を読んで、残業や生産性について考えました。


基本的に、長時間にわたって仕事をするのを避けたいな、と思っています。一方で、それが必要なことが多々あって、それは私の見積りや、プロジェクトの進め方に問題があるんだろうなぁ、でもどうすればいいんだろうなぁと考えるのですが、目の前の作業に忙殺されて答えが出ません。典型的なきこりのジレンマです。

仕事依存症患者は、ほどよい時間しか働いていないという理由で、遅くまで居残らない人たちを能力に欠けているとみなす。これは罪悪感と士気の低下をはびこらせる。

罪悪感と士気の低下、というのがよろしくないですね。「みんな帰らないから、私も帰らない」というのは意味が無い。だいたいにおいて、努力というのはコストなんですよね。成果物のほうに目を向けねば。

もしあなたがいつも残業し、週末も働いているとしたら、それはやるべき仕事が多すぎるからではない。それは仕事を「完了」させていないからだ。そしてそうなるのは、仕事に邪魔が入るからだ。

長いかたまりの時間が必要なんですね。私はコンテキストスイッチによる、パフォーマンスのロスが非常に大きいので、これが顕著に表れます。それを避けるために早く会社に行ってたんですが、いつのまにか普通になってしまいます。というネガティブスパイラル。


[...] 僕らはメンバーの誰か一人が二週問以上時間を費やしているものがあるならば、他のメンバーに見てもらうようにしている。他のメンバーはそのタスクに関して何も手を貸せないかもしれないが、それを手早く再検討して、意見を述べることはできる。明白な解決策があなたをまっすぐ見つめ返していても、あなたはそれに気づくことさえできないこともある。

時間がかかっているときには、助けてもらう、というプラクティス。私は恥ずかしいことに、人間の小ささと、プライドの高さだけは世界トップクラスなので、人に聞くのを躊躇します。ですが、プロジェクトを進める、という一番重要な目的にフォーカスしていない、という点においては、勤務時間中にぼーっとするのと同じ程度の背任だとも言えます。

コンテキストスイッチの話に戻るのですが、話しかけられるのが苦手なので、話しかけるのを躊躇するのですね。そこらへんの折り合いも大事であるな、と。

何か家でやらなければならないことがあればあるほど、人は会社で仕事をする。

なんとかして、早く上がれるような環境をつくりたいな。残業を求めなければならないこと、は、必ずあるのだから、安定しているときくらいは、定時帰りできるプロジェクトにしたいものです。


ちなみに、勤務時間外に、仕事と関係あるなしに関わらず、何らかの技能や知識を習得することは、個人として必要だと思っています。仕事は固定ではなく、変化するので、その変化への準備、という意味で。