2016-06-30

◯◯みたいなサービスを作りたいんですよね、へーそうですか。

「◯◯みたいなサービスを作りたいんですよね」という発言を定期的に聞く。分かりやすいくてよい。言う側にとっては。

言われる側にとってやっかいなのは「〇〇を完全コピーが欲しい」のではなくて「〇〇みたいなのが欲しい」というところだ。まったく同じではない部分の認識を合わせようとすると、別物であることが分かったりする。

もうひとつやっかいなのは、〇〇が巨大過ぎる時。「Google みたいなサービスを作りたいんですよね」「Amazon みたいなのがいいんですよね」とか。こんなときは、すごいですねー、スケールが違いますね−で終わる。いや、いいんだけど、私ひとりでそんなの作れないんで、相談先が違うなということです。

それで、である。シェアリングエコノミーズ というのを見つけた、というか教えられた。airbnb みたなサービス、のコードである。Rails のソースコードを9万8000円で販売している。

ちょっとこれは天才的ではないのか。

こんなことやってるのは、いくらでもあって、私が知らないだけだったのかも知れない。

だるい相談はこのページを紹介しておわりだし、カスタマイズが必要なら、ベースにこれを使って(あるいは使わずに)受託案件にできる。

もともと外注しようとしてたぐらいだから、10万円程度の金は払うだろう。だったらとりあえず買って、自社のエンジニアや知り合いの会社に相談するとかありそうだ。サンプルで動いてるサービスがあるので、機能はそっちを見てくれ、にできる。

2016-06-27

消費のフットワークだけが軽くなっている

ふと Kindle ストアで森博嗣を検索したら、未読の作品が5冊くらい新たに出版されていた。古い順に、ということでχの悲劇を購入して読み始めたら、明け方まで読んでしまった。

あまりフットワークが軽い方ではないと認識してたのだけれど、このフットワークは思ったより軽かった。

一方で、自分が何か生産すること、仮に現金を生まないとしても、たとえばちょっとしたコードを書くとか、そういうことのフットワークが落ちていると認識している。

最後に、知らないプログラミング言語のチュートリアルを読んだのはいつだろう。ライブラリは? 知らないサービスのAPIを呼び出したのは? 「簡単に試せるから、簡単に捨てることができる。それが Python のいいところだ」という文章を訳したことがある。

プログラミング言語、ライブラリ、サービスなどの習得を無駄にしまい、と思いすぎているのかも知れない。

というわけで、今日は「マインド・クァンチャ」を買った。χの悲劇の感想はまたこんど。

2016-06-18

人工知能が暑苦しいですね

クラウド、ビッグデータ、IoT と来て、今年は人工知能というところらしく、とりあえず人工知能って言っとけという雰囲気になってきた。この流れなら何を言ってもよさそうなので、言っておく。

クラウド、ビッグデータ、IoT がそうであったように、定義があいまいなので、それも人工知能なのかよみたいなのがある。チャット的なユーザーインターフェースや、音声によるユーザーインターフェースも「人工知能」と呼んでいる人たちがいる。

そんな奴おらへんやろう、と思うなかれ。本当にいる。

限定的であったとしても、自然言語から意味を抽出する、あるいは仮にキーワードだけでも抽出するのは、それなりのインテリジェンスは必要だし、そんなものを作る技術力は私にはない。それでも、そのユーザーインターフェースを指して、人工知能と呼ぶカジュアルさはどうだ。見習っていきたい。

学生だった頃、ということは、四半世紀くらい前は、人工知能はエキスパートシステムに代表されるようなもので、ニューラルネットワークとはゆるく区別されていた気がするけど、今はそういうのは統合されているっぽい。あるいは、人工知能学会では明確な境界があり、上記のユーザーインターフェースと同じように、解釈が拡大しているのかも知れない。

で、そんなことはどうでもよくて、昨夜、ちょっと思考実験をした、というかさせられた。十分な教師データが用意され、コンピューティングリソースが確保でき、インターフェースがそれなりに確立したら、多くの人間の技能は undistinguishable な機械に置き換えられる可能性があるだろう、と。

そのときは楽器演奏や芸術活動が例にあがったのだけれど、まあ、反発もあるだろうから、自分の話にすると、「とおるメモ」の生成なんて余裕で機械化できると思う。文章そのものはもちろん、そのときどきの時事的な状況、他のコンテンツ、他者とのやりとりも入力パラメータにできれば(どうやってモデル化するか、私には想像さえできないけれど)、大丈夫だろう。その時間軸を短く圧縮すれば、それはライブ的な活動にも応用できると考えられる。

email や web が一般人に普及し始めた時、「世界が変わる」と言われたけれど、すぐに変わったりはしなかった。email でコミュニケーションとれる相手も少なかったし、ウェブサイトの絶対数も、品質もしょぼかった。でも、除々に浸透してきて、ウェブのない生活ってもう想像できない。正確にはウェブサービスのない、みたいな意味なんだけど。

人工知能もそうやって、ちょっとずつ入ってきて、多くの場合はそんなにすぐに目には見えないところに、いつの間にかいっぱいあるみたいになるんだろうなと思う。とおるメモジェネレーターができるまでに、直筆のメモを書いておきたいな、と少し思った。

2016-06-12

スポーツ・グッズの収納

スポーツとしてトライアスロンをやっているんだけど、これが地味にモノが増える。そもそも3種目なので、グッズが多いんだけど、コンスタントに練習をするほうが競技が楽しくなる、という特性上、頻繁にモノを出し入れすることになる。

これまでは、ファイルボックス(写真の上段の真ん中)につっこんでいたんだけど、そもそもそういう用途の収納グッズではないので、使いにくい。プロテインシェーカーとプロテインとか、縦に積んでる場合ではない。





というわけで、棚の中に小さな棚を作る試みをした。とりあえず、余ったダンボールでやっている。これでよさそうだったら、ちゃんとした仕切りをつける。