2005-04-02

<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478420440/addicted2inde-22">エリヤフ・ゴールドラット「チェンジ・ザ・ルール」</a>

原題は "Necessary But Not Sufficient"。ERP の導入は、必要だけれど十分ではない、と。評価尺度、つまりルールを変えなければ、利益にはつながらない。そんな小説。



p.174 「[...] 新しいテクノロジーの導入プロセスの中で、ルールを規定するのを怠ったらどうなるだろうか。いまだに昔ながらのルールに基づいて行動しているとしたら? 以前の古い限界がいまだに存在することを前提としたルールだ」「その場合、ルール自らが限界を課すことになると思う」


p.142 顧客からのオーダーはある、資材もある、作業員の手は空いている。それでも作業を開始しない。... 『いったい、いつ解雇を言い渡されるのか』


たとえば、製品の組み立てをする部署があったとする。



組み立てには1台あたり5時間かかる

1週間後に出荷するべき製品の資材が手元にある

明日に出荷するべき製品の資材が 2 時間後に到着する

もしかすると突発的に緊急の組み立て要請があるかも



こういう状況で、2時間何もしないで待てるかどうか。そういうオプションを検証できるかどうか。



考えられる評価尺度方法として



p.278 <スループット・ダラー・デイズ> <インベントリー・ダラー・デイズ> を基準に評価


というのがある。(製品の価格) x (遅れ日数)。



p.36 こちらのサポートセンターでは、質問を受けてから回答するまでの時間を回答時間として記録している。そっちでは、質問から回答をもらって最終的に問題が解決するまでの時間というわけか。


後者のほうが、よさげ。ただし、いかにして「価格」を決めるのかが問題です。対象となる製品の価格でいいのか、システム全体なのか、それとも過去未来の購買を含めるのか。