2005-07-18

<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/414080663X/addicted2inde-22">村上龍 / だまされないために、わたしは経済を学んだ</a>

JMM というメールマガジンに掲載されたエッセーを再掲したもの。新幹線の中で、さらっと読んだ。



人間には二種類あって、という話をしてくれました。それは、「待ちぼうけをするやつ」と「待ち伏せするやつ」だ、ということでした。(p.113)

なるほど。待ち伏せ、という言い回しが策士っぽくて良い。



[中田英寿が] サッカーを投資対象として発見できたこと、自分の時間と労力を継続的に効率的に投資できたこと、まさにそれを才能と言うのではないかと思うときがあります。(p.176)

投資対象を選ぶ前に、投資から期待できる利益(という言い方で良いのか)を定義する必要があると思う。現金なのか、自己満足なのか、などなど。その後で投資対象を選択できる。



起こったことを正確に伝えるより、希望的観測や不完全な予測を交えて大騒ぎするほうが簡単です。(p.229)

そうそう。大変だ、大変だ、と騒ぐほうが簡単である。具体的な事象、何が本当の問題なのか、最優先事項は何か、などを、おおざっぱにまとめるほうが遥かに難しいが、遥かに価値がある。