この年末年始の自由研究として、gikot っぽいものを作ってみようと企んでいます。アーキテクチャは、gikot をしょぼくしただけです。研究ではなく、ただの現実逃避と言えるでしょう。
2005-12-31
2005-12-28
よい先延ばし、悪い先延ばし
Paul Graham がGood and Bad Procrastination というエッセーを書いています。(via http://www.lifehack.org/articles/lifehack/good-and-bad-procrastination.html)
No matter what you work on, you're not working on everything else. [...] There are three variants of procrastination, depending on what you do instead of working on something: you could work on (a) nothing, (b) something less important, or (c) something more important.
意訳:何かをやっているということは、他のことをしていないということだ。[...] 先延ばしには3種類ある。何かを先延ばしにしている間 (a) 何もしない、(b) あまり重要じゃないことをする、(c) もっと重要なことをする。
確かに。何かを選ぶということは、何かを選ばないということに他ならないわけですが、忘れがちな事実です。
ABC や、123 など印で優先順位をつける方法が苦手です。すべてが A に分類されるからです。GTD でも、そういう教えだったと思います。代わりに、一番重要なことは何か? を考えます。で、まあ、ブログを書くことは、最優先事項ではないわけですが。
「2005年末に『あぁ、今年も何もやってない!』を防ぐ会議」の、その後
第6回アカデメディア 「2005年末に『あぁ、今年も何もやってない!』を防ぐ会議」で、私が立てた目標は、
- 目標管理プロセスを自分用に自動化
- あわよくば、進捗管理も搭載
- 最終的には、公開
でした。
ひとつめの目標は、なんとか達成できました。xyzzy の簡単なマクロです。そこに至るまでに、Goal*Pad のバチもんを作ってみたり、NextAction を使ってみたり、Notes でアプリ開発しようとして挫折したり、色々ありました。最終的に gtd.txt というテキストファイルを使って xyzzy でちょっとしたマクロを作るというところに落ち着きました。しょぼっ。
進捗管理は、ちょっと手をつけたところです。公開は、まだまだです。別のお仕事や生活に適用できるほど、プロセスを抽象化できていません。
最初に立てた目標が、メタな目標だったことは失敗だと思います。
2005-12-27
斎藤貴男 / 安心のファシズム - 支配されたがる人びと -
読み取れていない気がしてきたので、感想を書き直し。
ケータイを使って通話したりメールを交換するという行為は、[...] 国家規模のインフラストラクチュアを利用者個々人が丸ごと受け入れていることに他ならないのだ。[p.67]
それが、どうしたのかと。大規模なインフラに依存すると、インフラを失うことが脅威になるという警告でしょうか。楽観的な見方をすれば、そのインフラの上位層のプロトコルは解放されています。理論的には写メールの上位層で、e コマースすることだってできます。悲観的な見方をすると、上位層の利用が禁止されると、どうしようもなくなります。
[携帯電話を紛失することは]「記憶を失う恐怖にも似ている」と苦笑する人がいた。筆者はすかさず、「脳みそのアウトソーシングもほどほどに」と返した。人々はケータイに依存し、時には操られていると表現しても過言ではないのではないか。[p.72]
依存しているかも知れませんが、操られているというのは過言ではないでしょうか。電卓だって脳みそのアウトソーシングですし、電話や印刷もコミュニケーションのアウトソーシングです。自筆の手紙を書いて投函する場合でも、大規模なインフラを利用した、情報伝達のアウトソーシングです。だからって別に操られているとは言わないと思います。
と思いましたが、やはり携帯電話に関しては、操られている部分があるかも知れません。私は、かかってくると待ち構えているとき以外、携帯電話は音もバイブレーションも切ってあります。けど、こういう使い方をせずに、着信したら出なければと思う人もいるでしょう。
ところで似たような議論は、テレビが普及し始めたときにもあったのでしょうか。
金属という金属をトレイに載せて差し出してから探知機をくぐって、それでもいつも必ずチャイムが鳴る。靴を脱がされ、ベルトと眼鏡を外させられて初めて、探知機は沈黙してくれる。[p.181]
だって、金属だし。
2005-12-26
八木秀次 / 本当に女帝を認めてもいいのか
全体的な書評は、橋本さんの Passion For The Future というのが、あります。
- 「うわさ」とか「信頼できる筋」とかいう記述が見受けられる。
- これまで一貫して男系で継承してきて、現在の皇室典範でも男系限定で継承できるようになっている。
- どんなに血が薄まっても、男系であれば「必ず」初代の Y 染色体を継承している、という議論は興味深い。染色体のことが分かったのなんて、つい最近のことであるというのは、まあ、別にして。
2005-12-25
69 sixty nine
昨日、読了した村上龍の小説 69 sixty nine の映画を観ました。TSUTAYA の会員になり、DVD を借りてきました。原作のナンセンスさが映像化されています。原作で強調表記されている「ベトナム戦争です」「ウンコです」という台詞を言う前に、0.5 秒くらいのタメがありました。
2005-12-24
村上龍 / 69 sixty nine
おもしろい。電車の中で、何度かふきだしてしまって、危うかったです。他人と話すときの一人称の代名詞が「俺」で、内省するときが「僕」というのは、村上龍の作品によくあります。村上龍以外に小説を読まないんですけど。フォントいじり系。
2005-12-23
2005-12-20
プラハラード / ネクスト・マーケット
貧困層を顧客に変えるビジネス戦略だそうです。
消費や選択の幅を広げるため、BOP市場で急速に発達しているアプローチとは、一回分の「使いきりパック」であり、量を少なくした手ごろな値段の製品である。[p.46]
たとえば、石鹸やシャンプーの単価を下げての販売です。
また、使いきりタイプの革命は、BOPの消費者の「選択」という行為を格段にレベルアップさせた。[p.52]
クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」でも、大量に購入・生産する際の効率はともかく、単価が安いことが売りになる場合があるというようなことが書かれていました。特定の所得層に限らず、乗り換えコストを下げると、新規顧客の獲得の手段の一つではないかと思います。あ、当たりまえっすか?
かつての制度では、農家は一トン当たり二~三キログラムほど損をしていたのである。[p.133]
よく分からないのですが、農作物 1000kg を 998kg と量り間違うことって、そんなに大変なことなのでしょうか。
2005-12-12
2GB の USB フラッシュメモリ
USB のフラッシュメモリって、2GB も入るようになっていたのですね。思わず衝動買い。何に使うんだか分かりません。
そんな金があるなら、Active Watch に金払えってば、と自分につっこんでしまいます。Pay Pal じゃないと支払えないよーとかだと、Pay Pal アカウントを持っていないので、面倒になちます。実際には、一度アカウントを作ってしまえば簡単ですし、クレジットカード番号を送信するよりは安全なのでしょう。
W-ZERO3 を触った
FAQ の Q.92 USBストレージとして使用できますか? より
A.92 USBストレージ方式による接続機能はありません。ActiveSync 4.0日本語版をパソコンにインストールすることで、専用のエクスプローラ機能を使ってファイルのやりとりができます。
あらら。今日、実物を触ってみました。なかなか良いのではないかというのが感想です。PC から見て、ただのストレージに見えると便利なんだけどなぁ。
ActiveX の呼び出しを監視するツール
システム上で、どんな ActiveX の呼び出しが起こっているのかを知るツールとして Active Watch というのを見つけました。$50 です。いや、お金を払うのは、まあ、いいんですが、知りたい情報が得られるのか若干心配です。Google で検索しても、使用レポートなんかも見つかりませんし。2時間ほどでいいから、お試しをしたいんですけど、知識のない者はつらいです。
2005-12-11
金出武雄 / 素人のように考え、玄人として実行する
もし、ここにフットボールのクォーターバックが二人いて、一人は中心視野ばかりの目、もう一人は狭い中心視野と残りは周辺視野の目をもっているとしよう。私は前者にかける [...] 私は、「人の仕組みを真似ているからよい」という短絡的な理論に批判的である。[p.122]
金出氏のマシンビジョンの講演を聴いたとき「そんな面倒なことをするより、自然界でうまくいっている方法を、ニューラルネットワークで学習させればとりあえず動くのではないか」と質問したような気がします。はっきり覚えていませんが、気のせいであることを切に願います。ああ恥ずかしい。ニューラルネットワーク覚えたの頃の話です。
「記憶力はどうも苦手で……」と言う人がいる。こういう人は内心では「考える力では誰にも負けない」と自負している。[p.168]
詰め込み教育はいけないと言うが、頭の中に何もなければ、考える材料を引き出すことはできない。[p.178]
痛いところを突いてきますね。