2006-02-12

谷岡一郎 / 「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ
谷岡 一郎
文藝春秋 (2000/06)
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バイアスのかかった調査結果が信用できないことの解説。


[コーヒーのカフェインと心臓病の因果関係を証明するには] まず「砂糖の影響」を消す必要がある。それが「コントロール」の意味である。[p.132]

複数の変数の表面上の相関関係が、どれも一つの共通の原因から生じた結果にすぎないということが間々ある。これを「スプリアス効果(spurious effect)」という。[p.135]

平均と相関で、すべて片付くと思ってはならない。



「非常に満足を1、満足していないを5」と示したアンケートと「満足、まあ満足、どちらともいえない、やや不満、不満」と示したアンケートでは結果が異なる、というような話も紹介されている。つまり顧客満足を定量的に測ることは非常に難しいことが分かる。



年度ごとの利益なり売上げの推移が、10、20、30、40、1、2、3 だったとき、(今年度売上げ)> (前年度売上)を成長したと定義すると、「1年を除いてずーっと成長している」と言うことだってできる。