デスマーチが起こってから、どう対処するか、を、主にマネージャの視点から書かれています。デスマーチが起こることが前提になっているのが、他のマネジメント本と違うところです。プロジェクトマネジメントは計画段階でかくあるべし、と正論を言われても、「いや、もう、プロジェクトはじまっちゃってるし!」ってなりますからね。
しかし、我々が憤れ親しんでき たプロセスに新たにプロセスを追加したり、プロセスを改訂したりする必 要がある新技術を導人するのはずっと難しい。 (p.244)
そうなんだよなぁ。慣れたところから、慣れないところに行くときは、いつもそういうことが起こる。最初から、新しい方法だったらまったく問題は起こらないのに。
納期に遅れたり、予算を大幅に超過したり、プログラマを燃え尽きさせてしまうプロジェクト・マネ ジャーに、プロジェクトを次々と「破滅」させる機会を与えてはどうか?要するに、なぜ、プロジェクト・マネジャーもメンバーも、実際の経験に 備えてデスマーチ・プロジェクトの経験をシミュレートしようとしないの か? (p.252)
デスマーチの練習、っていいなぁ。デスマーチを避けることは大事なんだけど、現実にそれに近い状態が起きるのであれば、それに備えることは意味のあることであるなぁと思いました。爆弾処理班とか、テロ対策特殊部隊とかって、そういう人たちだもんなぁ、などとも。
# 別に火消しになりたいわけでも、管理に意味が無いと主張しているわけでもありません、念のため。