台湾の台北に、数日行ってきました。現実からの逃避が目的だったので、食べて歩いて寝てました。台湾を選んだ理由も、近くて比較的親日的であるという(噂がある)程度の理由です。台湾のことは HTC とか Acer とか Giant とかのメーカーがある、天気予報がすごいことになっている、程度のことしか知りません。
ところで、島田紳助が「大阪はアジアや」みたいなことを、どこかで言っていたと思いますが、まあ、そんなところですよ大阪は。特に、通天閣界隈とか。前回行ったとき、地下鉄駅から地上が上がったところで、アヒルが歩いていました。
で、台湾の地下鉄(丸の内線のような、地下と地上を走る路線)の駅で、ふと頭上の案内板を見ると...
新世界! 上がってみてもアヒルはいませんでした。
新しく鉄道を敷いている国の多くがそうであるように、この路線も RFID を使った改札です。つまり、SUICA、PASMO、toica、ICOCA、PiTaPa みたいなの。そんなの持っていないので、切符を買うわけですが、これが紙ではなくて、プラスチックのコインの中に RFID が埋め込んであるトークンです。
近未来!
技術的にはそんなに難しくないはずです。定期区間/期間を記載できる SUICA 定期や、自動的にクレジットカードからチャージする View SUICA のほうが、すごそうです。
でも RFID トークン便利な気がするんですよねぇ。再利用するからゴミもほとんど出ないし、輸送もほとんどしなくていいし、メカも少ないから故障も電力消費も少ないでしょうし。接触感染の伝染病とか流行るとやばい気がしますが、つり革とかエスカレータのベルトでも同じですしね。
民主化にともなって、経済発展が加速したのは、李登輝が総統になってからでしょうから(間違ってたらごめんなさい)、大した時間は経っていないはずなんですよねぇ。すごいなぁ、スマホ率も高くて使いこなしてるしなぁ、都市部ではとくに不便なこともないしなぁ、技術自体よりもそれを生活にデプロイするのが上手なのかなぁ、などと若干悶々としながら帰国。
で、羽田空港でバスのチケット窓口で見た光景です。2人分のチケットを買った人に対して、880円のお釣りがありました。そのとき窓口の人は「頼まれもしないのに、わざわざ」100円玉と10円玉を、それぞれ8枚ずつ出したのです。おつりを割り勘できるように、です。
細かい心遣いですね。すばらしいですね。やっぱり日本ですね。
と言いたいのですが、これって、なんか余計なお世話だし、コストであるなぁとも思いました。いや、便利ですよ。割り勘大事ですよ。でも、ただの妄想ですけど、こういう細かいことって、つり銭以外にいっぱいあるんじゃないですかね。それがコスト高の要因になり、それが利益率の低さにつながり、GDB の低さになるんじゃないのかなぁ、と。えらく大きな話に持っていってますけど。
個人的には、エンジニアリングというのは、価値創造や価値伝搬の効率を上げるための手段だと考えているんですね。で、なんというか、こう、効率を上げることにもっと自分の時間を使いたいなぁと思いました。なんか、アホな子どもが教師や親に褒められたいがために書いた文章みたいな展開になっていしまいました。が、思ってしまったんだからしょうがない。
あ、そうそう、台北ではおいしいビールにありつけませんでした。きっと、どっかにあるに違いないので、また行ってみたいです。