2014-12-08

宝くじが魅力的にみえるとき

電車の吊り広告を眺めていたら、宝くじが魅力的に見えた。「何億円当たるかも知れないんだったら、買ってみようかな」と認識してしまったのだ。ROI が100%を明らかに下回っているのに、である。そして、宝くじが魅力的にみえるのは、よりよい投資ができないからだ、と気づいた。

宝くじはビジネスとしてのギャンブルなので、期待値は低い。胴元の利益が、コストに含まれるからだ。ROI (投資対効果)は 1 を下回る。だいたい 50 %というところか。300 円払って、平均して 150 円返ってくる。

他の投資、たとえば読書はどの程度の ROI なのだろう。2000円の本を1冊買って読んだ結果、給料があがるだろうか。期待値どのくらいだろう。1%の確率で、月給が1000円アップ? 年間の期待値は 1% x 1000円 x 12ヶ月 = 600円。ROI = 120/2000 = 6%。給料が上がったら1年だけじゃなくてもうちょい続くけど 10〜20% ってところか。



宝くじの ROI のほうがよい。本でも、講習会でも、飲み歩きでもなんでもいいけど、宝くじよりもROIがよくないと、投資として認識できない気がする。惰性の読書を投資と呼ぶのは、実は欺瞞なのかも知れない。サイタ×サイタ の Kindle 版が出たら、消費として買うんだけど。早く出ないかなぁ。