問題解決の際の、考え方を紹介している。人間の思考を、コンピュータの OS に喩えるという比喩は、私にとっては分かりにくい。
「正しい」(right)かどうかよりも、「効果的」(effective) かどうかがより重要となる。(p.90)
本来の目的に集中して、過程の正しさよりも、成果に集中したい。過程をおろそかするのではなくて、成果のための過程であるという考え方。あたり前なのですが、難しい。つい目先の最適化や正しさに走ってしまいがち。自戒もこめて。
誰もが根本的な問題だと思っているが簡単には口に出せない「タブー化した問題」のことを私は「ひどい現実」と読んでいる。多くの組織において「ひどい現実」が手つかずになったまま、問題を解決しようとしている。そのために表面的な問題解決にとどまってしまっていることが多い。 (p.93)
たとえば、あくまでたとえばですが「そもそも社長がしょぼい」とか、そういう平社員では手の出しようがなさそうな問題があるとすると、どうしよう、とか考えてみる。「社長を変えるなんて、無理だよなあ」ではなく、ではどうするか、という視点に立とアイデアが出るのかも知れない。優秀な参謀で固める、とか。しょぼいな。
忙しいことと生産的であることとは別物だということをはっきり理解する必要がある。 (p.124)
これこそ自戒しなければいけない。時間や労力をかけて取り組んだ活動を、無駄な行為であると認めるのはつらいけれど、認めないと成果に集中できない。