2006-05-28

ジェフリー・ムーア / キャズム



初期市場とメインストリーム市場の決定的な違いは、前者がホールプロダクトを自分で作って競争力を高めようとするのに対して、後者はそういうことをしない点にある。(p.185)

ベンダーが顧客に提供したものが一〇〇パーセント以下であるということは、残りの部分を顧客が自分で調達したか、あるいは、その分だまされたと思っているかのいずれかである。(p.188)


技術サポート業務の対象が初期市場であるという前提で組織を作っていると、メインストリーム市場の顧客からの問い合わせに対して「それは、うちの仕事ではない」と反応してしまいがちです。一方、顧客は商品として不完全であると思うかも知れません。



ホールプロダクト R&D が目指すところは、新しいものを一から作り出すことではなく、既存のテクノロジーと製品をもとにして新たな製品を作ることである。(p.338)

インテグレーションっぽいこともする、と。インテグレーションをやってこなかった組織には、こういうノウハウを持った人材がほとんどいないのが、悩ましいところです。



「ライフサイクル・イノベーション」も読まねば。