身近な人が「マイナスイオン」などと発言したときのがっかり感は相当なものである。2006年3月に物理学会が物理学者が「ニセ科学」といかに向き合うべきかを議論するシンポジウムを開催するらしい。
「ニセ科学」を正しく批判できるのは科学者だけである。そのような批判を展開していくことは、科学者が社会に対して果たすべき重要な責任のひとつであろう。
物理学界隈では学術的に面白いテーマではないだろうし、科研費の申請もできないだろうし、面倒なやりとりが多そうな仕事であろう。科学者の人々が一笑すること、信用してしまう人がいること知ってもらえると嬉しい、というのが個人的な期待である。