サンクトガーレンのペールエールは、ドライホップなる方法で味付け、あるいは、香りづけをしている。原材料を混ぜた後、発酵しているフェーズでわざわざホップを投入し、香りを際立たせる。後で香をつけるのは、工程が地味に面倒だし、このフェーズのあとは高温殺菌がないだろうから、何かと気を使うらしい。
ウェブサービスを作ることを生業にするようになって、4年がすぎた。気にしていること、あるいは付加価値が高いと認識していることは、突然の仕様変更に対応できるようにすることだ。「ここにこんなボタンがあるといいな」という些細に見える変更であっても、裏側で変更は大規模になることがある。
変更に対するリアクションには2種類がある。1つの極端なリアクションは「そんなことは聞いていない」と突っぱねることだ。これは実はとても正しい対応だ。あらかじめ、こうやって欲しいのだがいくらなのか?という問いに見積りという形で答え、それをベースに契約しているからだ。
ところが、商慣習的にばっさり切りにくい場合がある。そして、ほぼ間違いないく仕様変更は発生する。本当の問題は、発注側が仕様変更することを予測できていないことなのだ。だから、時間の許す限り変更を受け入れられるようにシステムを作る。それでも、予期しない変更にはてこずる。後付けするときには、何かと気を使うものなのだ。