2012-04-09

エンデュランススポーツの応援テクノロジ

ラン 4.5km 30分。整体師の心配と、先週の膝の痛みを考慮して、控えめに走る。さぼる言い訳はいくつもある。

一般選手のエンデュランスイベントにおいて、応援に意味があるのか甚だ疑問だ。スタートラインに立った時点で、市民ランナの結果はほぼ決まっている。応援があってもなくても、たぶん結果は変わらない。とは言え、行きたいので行く。荷物持ち、直前まで着ていた上着を預かる、水を持ってくる、ビールを買っておく、うっかり飲んでしまうなど、レースの前後にアシスタントになることには付加価値がある。

けれど、テクノロジがこれを変え始めた。と、ここで、大きく出てみよう。

ニューヨークシティマラソンで、アシックスがやった(金を出した)システムがある。応援する人が、事前に応援したい人当てにメッセージを登録する。選手のシューズには計時用RFIDがついていて、アンテナがあるところを通過したら、誰がいつそこを通過したか分かる。そこにスクリーンがあって、各選手宛の応援メッセージが液晶パネルに出る。

フルマラソンの、しかも人気大会の応援はすごく大変だ。だいたい、何時間もコース近辺にいるとか、時間効率が悪すぎる。上の応援システムがあれば、手軽に応援を届けることができる。

東京マラソンも各選手の5kmごとの通過タイムが、ほぼリアルタイムでネットで公開される。八重洲でビールを飲んで暖をとりつつ、15km通過したみたいだから表に出よう、みたいなことができる。

RunKeeper の有料会員になると、GPSで取得した現在地をひたすらウェブにアップロードするオプションが使えるらしい。Google latitude でも、友達を探すでもいいんだけど、エンデュランス系スポーツで現在地を公開するというのは、応援をしやすくする。

あと、走りながら Twitter とか、原始的だけれど楽しい。30knから本気出す、
折り返しでもいってたやん!みたいな。そういうコミュニケーションがなくてもマラソンは楽しい。ないほうが楽しいときや、そういう人もいる。けれどコミュニケーションがあると、より楽しい場合がある。応援というより、実況と突っ込みみたいなコミュニケーション。飽きたらやめるし、見なければいいっていう気楽さ。今年のレースでやってみたい。

などということを、ハーフマラソンの周回コースの傍らで考えた。あ、もうすぐゴールのようです。